こんにちは!Joiceです。
66kg級柔道で世界戦選手権での4度の優勝、東京オリンピックでも金メダルを獲得した阿部一二三選手と同様に52kg級で金メダルを獲得した妹の詩選手もパリオリンピックで最大限のパフォーマンスで試合に挑みました。
勝つことだけを考えて練習に励んだと言われる二人ですが、どんなに技術があって練習を積みポジティブ思考で臨んでも、一抹の不安はぬぐえないと思います。
それでも、個よりは濃い血で繋がれた絆は何にも増して強いのですから、練習量に付加してを更にパワーアップさせるでしょう。
なにはともあれ、持てる力を最大限に発揮し試合に臨むことを心底願っていました。試合の結果は一二三選手2連覇を達成し金メダルを獲得!詩選手は本当に残念ながら2回戦で敗退となってしまいました(泣)。
勝負は一瞬で決まってしまい結果で見る側は一喜一憂しますが、その競技を始めてからオリンピックという大舞台に立つまでは筆舌に尽くしがたい練習量とメンタル面の格闘があると思います。
一二三選手が詩選手に対して「なんと言葉を掛けて良いのか分からないけれど、今までの努力は決して無駄にならない」と言った言葉がとても重く心に響きました。
兄妹という強い絆で新たな出発に臨んで欲しいと思います。
みなさまはもちろんご存じと思いますが、オリンピック試合までの応援の意味で阿部兄妹の優勝軌跡を書かせて頂きます。
阿部一二三選手の生い立ち
1997年8月9日(26歳)に神戸で出生。名前の一二三は両親が一歩一歩進んで欲しいという願いから名付けられたそう。
6歳の時に少年こだまの会に入会し柔道を始めたそうです。小学校時代は鍋倉選手に一勝もできませんでしたが、悔しさをバネに世界チャンピョンまで上り詰めました。
好きな言葉は「努力は天才を超える」。エジソンも天才とは1%の閃きと99%の努力だと言っていますから、これだけの成果を出す裏には私たちの想像を超える努力があるんですね。
一二三選手の得意技は右組みからの背負い投げ、体落、袖釣込腰。それは小学校の時チューブや重さのあるメディシンボールなどでインナーマッスルを鍛えたため体幹の強さには自信があるからとのことです。体幹の強さは運動選手にとっては何にも増して強みだと思います。
後に妹の詩選手もお世話になる松本氏から力に頼らない基本に忠実な指導を受け、強さの下地が作られたようです。
阿部一二三選手の優勝履歴
※優勝のみを抜粋しました。
2011年 全国中学校選手権
2012年 ブレーメンカデ国際大会/全国中学校柔道大会/アジアユース大会
2013年 全日本カデ
2014年 全国高等学校選手権/全日本カデ/インターハイ/ユースオリンピック
全日本ジュニア選手権/世界ジュニア選手権団体/講道館杯
グランドスラム東京
2015年 インターハイ/グランプリ タシュケント
2016年 体重別/グランドスラム チュメン/グランドスラム東京
2017年 グランドスラム パリ/体重別/世界選手権/グランドスラム東京
2018年 グランドスラム エカテリンブルグ/世界選手権/体重別
2019年 グランドスラム大阪
2020年 グランドスラム デュセルトルク
2021年 グランドセラム アルタンヤ/東京オリンピック
2022年 体重別/グランドセラム ブタペスト/世界選手権
2023年 世界選手権/グランドセラム東京
2024年 グランドスラム アルタンヤ
毎年優勝していますが、一二三選手が好きな言葉と言っている「努力」の賜物なんですね。
詩選手の軌跡も書かせて頂きますね
阿部詩選手の生い立ち
2000年7月14日(24歳)神戸で出生。名前の詩は最初別な名前が考えられていたようですが、お父さんの鶴の一声で詩に決まったそうです。
詩選手は5歳の時に兄二人について少年こだまの会に入会、当初は水泳やピアノも習っていたようですが、柔道の面白さに取りついたと話されています。
それでも小学校時代は気が乗らない時もあったようですが、小学校6年生のとき体格差で完敗したことから闘争心に火がついて中学入学後、全国中学柔道大会で優勝を果たしています。
高校1年時のIJF柔道ツアーでは史上最年少の16歳225日で制覇。全日本女子代表監督によるとプッシャーの掛かる場面で力を発揮できるそうです。大舞台で持てる力を出せるのは最高の強みですね。
高校2年時の講道館杯で初優勝を果たした時も「絶対に負けない自信がある。向かっていくだけ。兄妹で金メダルを取ります」と言った通りに東京オリンピックでは金メダルを獲得しましたよね。
負けず嫌いで何でも1番になりたい性格のようですから、今後も一直線に突っ走って欲しいと思います。
詩選手の優勝履歴もまとめてみました。
詩選手の優勝履歴
2015年 全国中学校柔道大会
2016年 チューリンゲンカデ国際大会/全日本カデ
2017年 グランプリ デュセルドルフ/全国高等学校選手権 個人 団体
インターハイ個人戦/ジュニア交流大会/世界ジュニア個人 団体
講道館杯/グランドスラム東京
2018年 グランドスラムパリ/グランプリフォト/インターハイ団体戦
世界選手権/グランドスラム大阪
2019年 グランプリススホト/世界選手権
2020年 グランドスラムデュセルトルフ
2021年 グランドスラムタシュケント/グランドスラムカザン/東京オリンピック
2022年 世界選手権/グランドスラム東京
2023年 世界選手権/グランドスラム東京
2024年 グランドスラムアルタンヤ
※対外国戦では2016年のチューリンゲンカデから2019年グランドスラム大阪準々決勝までの48連勝を果たしています
兄妹とも毎年何らかの優勝を果たしていますから、この快挙をどのように称えたら良いのでしょうね。
兄妹の絆と言えば、家族のついても少し触れたいと思います。
阿部兄妹の家族について
父浩二氏は現役の消防士で母愛さんとの出会いは偶然だったようです。しかも浩二氏の愛さんのことをかわいいと思ったそうですし、愛さんも浩二氏が理想の男性だったようです。出会うべきお二人だったんですね。
浩二氏と愛さんがお付き合いしている頃の写真は二人の子供には見せなかったようですが、番組で初めて見た時とても恥ずかしそうでした。でも、仲が良いことが家族が団結できる最良の方法だと思うんです。
お付き合いを始め愛を育んだ1年半後に阪神淡路地震があったと言います。
亡くなった方や甚大な被害の中、浩二氏のように消防を仕事とされている方は自らを犠牲にしても職務に当たらなければならないので本当に大変なお仕事だと思います。
父親である浩二さんの家も全焼しましたが、「お互いに力を合わせて乗り切ろう」と困難の中4か月後に結婚し、2男1女に恵まれました。子供たちの成長が何よりの励みになったのでしょうね。
長兄の勇一郎氏は幼少期に一二三選手と共に柔道を習い、兄弟の中で一番柔道のセンスが良いと言われていたそうですが、中学生になると水球に転じたといいます。
現在も水球をしているのか定かではありませんが、弟や妹の活躍を支え応援していることは間違いないと思います。
一二三選手や詩選手のお父さんは競泳で国体に出場しているようですし、祖父もラクビーや野球で名を馳せたと言いますから生粋のサラブレットなんですね。
兄妹が数々の優勝を飾ってもスランプのときもあったのではないでしょうか。そんな時はポジティブ思考のお父さんや包容力のあるお母さんといった家族の応援が力を与えたと思います。選手としての技術や努力の土台はきょうだいや家族の応援や励ましといったマインドですよね。
一二三選手と詩選手は同じ種目ですから喜びも辛さも共有し、益々力を蓄えて活躍して欲しいと思います。
まとめ
東京オリンピックで初の兄妹でオリンピックに出場し、揃って金メダルを獲得してから3年。2連覇に向ってパリに旅立ち全力で試合に臨みました。
多くのプレッシャ―を跳ねのけて精一杯闘って最善の努力をしたと思います。
一二三選手は決勝で世界ランキング8位のブラジルのウィリアン・リマ選手と対戦しました。鼻血を2回出し、試合続行を危ぶまれましたが見事優勝を果たしましたね。
詩選手は1回戦目、カナダのケリー・デグチと対戦し大外刈りで1っ本勝ちしました。2回戦目はウズベキスタンのデイヨラ・ケルディヨロワと対戦し健闘しましたが、谷落としで残念ながら2回戦敗退になってしまいました。しばらく立ち上げれないほどの号泣に、やるせない思いが募ります。
一二三選手の言葉をそのまま使わせて頂くと、今までの努力は決して無駄にはならないです。今後も二人で力を合わせ更に飛躍されることを願っています。
画面越しではありますが、努力と健闘を心から称えたいと思います。そして本当にお疲れさまでした。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
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