20年前、町の人口が減り膨大な借金があった町 島根の離島である海士町に希望をもたらした男がいました。町の見どころとその人物にスポットを当て調べましたので、ご一緒にこのブログを散策しませんか?
気になる方は最後までご覧くださいね。
島根の離島 海士町の危機からの脱却
20年前、少子高齢化が進み、借金が102億に上るなど財政再建団体への転落も現実味を帯びるほどに危機的状況に陥っていました。
しかしその状況から何とか立ち上がろうと奮闘し観光土産「さざえカレー」を売りヒット商品となったのです。そして同年、自治省(現総務省)から「潤いと活力のある街づくり」として自治大臣表彰を受け、少しづつ活気を取り戻していきました。
危機的状況から救った人物は?
その人物は今年1月に85歳で他界されてしまいましたが、地方創生の先駆者といわれる山内道夫氏です。山内氏は元は電電公社からNTTに変革した時の営業マンで、海士町の町議を経て2002年5月から町長を4期16年を務められています。
当時の選挙では自分に付いてくれる人は殆どいないと思っていましたが、ふたを開けると投票率が93%以上もあり山内氏の圧勝だったそうです。町民皆さんが町の再生に掛けていたんでしょうね。
最初の政策は過疎化の進行を防ぐため「住民はお客様、役場は住民総合サービス会社と称し様々な改革を進めたのです。まずは町長自らの給料をカットし地元の高校を復活させるために島以外からの留学生を寮費無償で呼び寄せました。次第に町長に賛同する職員や町民らが協力し町の再生が進められていったのです。
島に図書館がなかったため「島まるごと図書館構想」のもと学校司書を配置したり、町内各所にミニライブラリーを設置していき、後に中央図書館も設置しています。
行われた施策は多岐にわたりますが、中でも隠岐牛のブランド化に力を入れられたようです。過疎で喘いでいた町は多くのU・Iターン者を呼びよせ15年ほどで750人が移住し2010年以降の人口はほぼ横ばいだそうです。山内町長は町の再生の為に尽力し、町民全体が団結した結果でしょうか。多くの要素が一つとなった力は偉大ですね。
新プロジェクトXで取り上げられる
5月25日(土)19時半からのNHKのドキュメンタリ―番組【新プロジェクトX】で島に希望を取り戻せ 破綻寸前の総力戦と題され海士町が取り上げられます。
当時の借金は102億と言いますから再生のためのプロジェクトは並大抵のものではなかったと思います。その過程を知るチャンスですので、ぜひご覧になってください。追記がありましたら、更新したいと思っています。
海士町の見どころ
自然豊かなこの島を少しだけ紹介したいと思います。
海士町は標高164mの台地上の山で展望台からは島前カルデラ1が見渡せるそうです。
〈明屋海岸展望台〉
島の北東部にある宇受賀瀬を見下ろせる展望台。一帯が放牧地のため、海を背景に闊歩する牛を眺めながらドライブができます。この牛がブランドの隠岐牛なのでしょうか?
〈明屋海岸〉
太古の火山活動で形成された赤い崖と波に削られた岩山が見れます。
〈後島羽院資料館〉
承認の乱(1221年)に鎌倉幕府を追われた後島羽天皇の行在所跡、近くには御火葬塚もあります。
〈三郎岩〉
大きな岩から太郎岩、次郎岩、三郎岩とあり、近づくと意外に大きいそうです。
まとめ
今回は20年前破綻寸前だった町に希望をもたらし再生した島根県の離島 海士町が「新プロジェクトX」で取り上げられると聞き町の再生のために尽力した山内町長や海士町の見どころも調べさせていただきました。
20年前よりも現在はもっと高齢化社会になり地域格差や人口減少に悩んでる市町村も多いと思います。市町村民が少しでも豊かで、その町が活性化されることを心から願っています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
- 火山の中にある広くて大きな窪地のこと。火山帯の崩壊や陥没によって形成されたものが多い。鍋や釜という意味のスペイン語が由来。 ↩︎
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